111028 FXセミナー藤田勉氏(M2J)

★EU
・EUは独のDNA。4分の1(25%)がドイツ。ギリシャなどは1%程度。
・今回、ギリシャ50%借金チャラになったが本当は80%チャラにしないと無理なくらい。だから今後、そうなるだろう。
・ギリシャがEUを抜けるか?→EU加盟国の多数決で過半数が必要なのでそう簡単にはいかない。
・EUの状況は、日本でいう地方交付税のようなもの。稼いでるところ独(東京)→ギリシャ(地方)にお金を渡す

★中国
まだまだこれから発展。トップは10年に一度交代。土地は国営。不動産バブルというのは建物と土地の借地権のこと。

★日本
普通借金が増えたら金利は上がる。なぜ日本は借金が増えているが金利は下がるのか?

【 国債 】
「国債が暴落する。財政破綻する。円安になる。」と言われているがそうはならないだろう。みんなが「国債は安全」と言い出したら危険。

理由①
ネット(純)負債が少ない。(金融資産が多い)
資産665兆円。負債982兆円。純負債317兆円。
資産の内訳
・貸付金・・地方や独立行政法人に貸し付けている。
・運用寄託金・・公的年金125兆円
NTT、JTなどの株主。10兆円単位なら作れる。(※家計でいうと住宅ローンの額は大きいけれど貯金も結構ある、みたいな感じかな・・?)

理由②
銀行が買い支える。
国債を買っているのは半分が銀行。企業は設備投資するより、負債を返済する。まだしばらくその傾向が続く。銀行に金が返済されてカネが余る。→国債を買う。

【 円高 】
今、円が買われるのは、不美人投票(「いいのがないけれど、しいていうなら円かな」で買われる)と言われることもあるが、そんなことはなくて、日本は美人で、買われている。

理由①→ 純債権国。3兆ドル。ぶっちぎり世界1位。
理由② 経常黒字が増えている。

90年代 116兆円
00年代 169兆円

金融関係が堅調。生保。トヨタ、キャノン、武田M&Aの配当金など。(確かに貿易黒字は92年がピーク。)野田政権は財政再建したいのではなくて、増税したいだけ?

★オーストラリア
金利が高いが、ギリシャなどと違って実体性がある。資源国なので中国の発展に伴って5~10年は有望だろう。

★新興国
2極化している。
①アジアの途上国
②アジア以外の中進国
トルコリラ、ブラジルレアルはまだ下がりそう。直接投資が大きい方が為替は安定するが証券投資が大きいため為替が不安定。